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筋力

運動生理学マメ知識

筋力

多くの方が小さい頃より「体を鍛えなさい」ということを一度は言われることがあると思います。「鍛える=筋力増強(筋肥大)」というイメージはどの人にも強いようです。果してそうでしょうか?

筋力は何で判断されるのか?筋力とは何なのか?を考えて見ましょう^-^

私達が強い力を出そうと試みることにより強い力(随意的最大筋力)が発生されます。この最大筋力はいろんな要因により決定されます。

いままでにお話してきた運動単位の動員数や筋線維の比率が関係してきますし筋肉の大きさ(筋断面積)や長さ(筋長)も重要です。また、骨と筋の構造から関節を動かす場合は「てこの原理」が作用していますので角度により発生する筋力の違いも見られます。

では、最大筋力を上げるためには何をするべきかはご想像の通りで、ウエイトを使用したトレーニングが必要となります。筋線維の破壊と修復を行うことで筋断面積を大きくしていくことが可能です。

トレーニングを開始すると初期〜中期の段階では、神経から筋肉へ縮めという神経の発火頻度が向上して多くの運動単位が動員されやすくなります。筋断面積は大きくなっていませんが、運動単位をより多く動員できるようになり最大筋力が上昇します。最終的に筋断面積が大きくなるというしくみです。

学生さんは試験中に2週間ほど部活を休みますよね?その期間に筋断面積が大きく減少するということはありません。しかし久しぶりに部活をすると?体が重い!動きが鈍いな!などと感じますよね。神経−筋の神経伝達が鈍くなり運動単位の動員が上手く出来ていないということです。試験後から1週間ほど部活をしていると自分の動作イメージと実際の動きがつりあってくると思います。この様に一時的に体が鈍るのは筋が細くなったのではなく、筋肉へ上手く神経伝達ができていないということなんですね。

スポーツにより運動特性の違いがありますよね、例えばプロのバレーボールやバスケットボールの選手は背が高くてやせている人が多いですよね。一方のアメフトや柔道などの選手はガッチリしています。

筋肉の断面積の大きさは最大筋力の指標として重要ですが、スポーツにおいて要求されるものは違います。バスケットやバレーでは高い跳躍力が必要とされ、重力に逆らって身体を動かすために、筋力は必要なのですが筋断面積が大きいと筋重量が上がります。このために、筋は大きくない方が跳躍の邪魔にならないということなんです。強い筋力を出す大きい筋が邪魔になる@-@;

逆に柔道やアメフトは地上での瞬発力が重要で走る・技をかける時のスピードとパワーが要求されますから、筋断面積が増加して筋重量が上がることが大切で、スピードやパワーが重要とされます。

ボブサップにバレーボールは不可能ですよね^-^K−1だから転職できたのでしょう。

筋肉が大きくなくてはいけない種目と大きいとまずい種目があることを理解して、部活をしている学生さんは、自分の種目に応じたトレーニングをしてください。不必要な場所の筋肉を大きくして喜んでいてはダメですよ@-@;不必要な体の錘を増やしていることになります。

一般の人では20歳を過ぎると筋力が落ちると考えられている人が多いのですが、上記のように運動単位の動員低下が問題であり、筋断面積の大きな減少は20〜40歳まではほとんど見られないようです。

ダンベルやマシーンを使用した強い負荷をかけるトレーニングではなく、健康維持の観点が重要なのでジョギングやウォーキング・スポーツなどを普段から行うことで十分ではないでしょうか?

ボディービルダーのように筋肉を大きくすることが必ずしも健康な体作りではありません。健康作りのための運動は全身の筋運動を行い(普段使用しない筋を動員し柔軟性を意識する)、血液循環を上げることで代謝を向上させ、運動後の爽快感や体が軽く感じるような運動を行っていくことだと思います。

一般人の日常生活に必要な筋力・筋の大きさを考えて、自分にとって必要な範囲の筋力増強(筋肥大)を目的とした、健康作りのためのトレーニングを行っていただきたいものです
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