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運動神経と筋繊維

運動生理学マメ知識

運動神経と筋線維

私達が体を動かすためには、脳から体を動かすために筋肉へ命令を送ります。脳からの命令は脊髄(中枢神経)を通り脊柱の椎間孔から出て末梢神経となり手や足などを動かします。この筋肉に「縮め」という命令を送っている神経を運動神経といいます。

運動神経は筋線維と繋がっているのですが、一本の神経が一本の筋線維と繋がっているのではなく、基本的に一本の運動神経は枝分かれして複数の筋線維と繋がります。この運動神経と複数の筋線維とのつながりを運動単位といいます。

例えば指先や目を動かす筋肉などは小さな細かい動きが要求されます。このような部分は細かい動きを可能にするため、一本の運動神経が繋がる筋線維は少なく小さな運動単位を構成します。逆に大まかな動きでよい場所(太ももや背中)は一本の運動神経は多くの筋線維と繋がり大きな運動単位を構成します。小学校などの少人数制でのクラス編成に似ていますね。神経もきめ細かな仕事をするためには沢山の筋線維を管理するのは大変なんでしょう@-@

強い力を発生させる時と弱い力を発生させる時はどう違うのだろう?

強い力の時は多くの運動単位が動員されるため縮む筋線維の数も多く、逆に小さい力の運動では縮む筋線維は少ないということが分かります。力の強弱は参加する運動単位の数で調整されているということです。

ゆっくりとした運動は運動単位の動員数は少なく、速い運動では運動単位の動員数は多いのです。毎日腹筋を鍛えている人で腹筋動作を速く繰り返している人はちょっと勘違いですよ〜@-@腹筋動作を速くすると運動単位の増加というよりも反動による勢いで体が動いているような状態で筋線維を上手く動員できていません。腹筋動作があまり出来ない人で反動を利用して起き上がろうとする代償動作をよく見ますよね、あれと同じですよ。

歩く時の運動単位の動員数と走行での運動単位の動員数は違います。ゆっくり遅く歩くのと早歩きでは早歩きの方が多くの筋線維を使っているので、より多くの筋線維を使うという考えや筋力増強という観点からは、早歩きでのウォーキングの方が望ましいようですね。

走行では運動単位はさらに増加しますが筋線維への負荷も増強します。多くの筋線維を使うという観点では走ることはよさそうですが、負荷に耐えられる強さがないと筋線維の過剰な破壊へ繋がり、翌日には強い筋肉痛を生じてしまいます。急な運動には気をつけましょう!

まずは普段の歩行スピードでウォーキングを開始し、ある程度速いスピードでの歩行へ変えていきたいですね。速いスピードでの歩行と合わせて、例えば1時間程度の時間をかけて歩行するとすれば、その中で10分に1回程度でも軽い走行(20〜30mくらいの距離を6〜7割くらいの力で)を行うとウォーキングによる持久力的なトレーニングと走行による最大筋力に近い(多くの運動単位の動員と速筋線維の利用を目的)両方のトレーニングができそうですね^-^健康作りには大変よさそうです!

普段の健康作りもちょっとしたアイデアによって、やり方は大きく変わりその後の結果も変わりそうですね。

私達の体は運動単位を100%使うことは出来ないようになっています。運動に100%の運動単位を動員するということは100%の最大筋力を出すということですから、限界域での力は筋線維を激しく損傷するでしょう。このため普段は脳から抑制がかけられており、100%に近い最大筋力は出ないようになっています。

筋肉マンの「火事場のクソ力」(一般的には火事場の馬鹿力)というのは本当で、私達が危険などにさらされた時に思いがけない力を発揮するのは、脳からの抑制が解除されて100%に近い最大筋力が発揮されるためです。

車は安全のために180km以上出ないようにリミッターが付いていますが、人間も同じように安全目的のリミッターが付いているのですね^-^


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