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筋繊維のタイプ

運動生理学マメ知識

筋線維のタイプ

痛み学などでもよく筋肉という言葉が出てきました。一般的に筋肉と言われていますが、医学やスポーツ分野の専門領域では骨格筋ということが多いので覚えておいてください。

骨格筋のお仕事は縮むことです。骨格筋が縮むことで関節を動かし身体動作を行うことができるため、普段は不自由なく自由に生活が行えるのです。

骨格筋を小さくみていくと骨格筋→筋線維→筋原線維→ミオシン・アクチンの2つのフィラメントがあるのですが、この小さい2つのフィラメントが滑り重なりあうことで、筋肉は縮むことができると考えられています。これを滑走説といいます。

骨格筋の線維タイプを分類すると、よく耳にすることのある「赤筋(せっきん)と白筋(はっきん)」とか「遅筋と速筋」などがテレビの健康番組や雑誌などでお見かけしませんか?

赤筋と白筋の違いはミオグロビンという色素蛋白質の量の違いで、赤筋の方が細胞内に多く含まれるという特長があります。骨格筋の色による違いとしてみられ、カツオやマグロなどの赤身(赤筋)の多い魚と、河豚・鯛・ヒラメなどの白身(白筋)魚など、私達は食事の時に刺身などでその違いをよく見ています。

遅筋と速筋の違いは筋収縮の違いによる分類で、遅筋は収縮が遅く瞬間的な強い力は発揮できないが疲労しにくく持久力に優れています。一方速筋は速い筋収縮により瞬間的に強い筋力を発揮できるが、疲労が激しく持久力がないという特長です。

分類の仕方により呼び名は違いますが「赤筋・遅筋」と「白筋・速筋」は同じものを意味します。

マグロなどは広い海域を回遊して成長するので持久力に優れた筋肉が必要であり赤身の遅筋が多く、ヒラメなどは回遊をしない代わりに速い動き(敵から逃げる時など)を必要とする白身の速筋が必要なのでしょうね。

人間の場合は体幹部である脊柱周囲の筋肉(脊柱起立筋群)や骨盤・股関節周囲筋に遅筋線維の多い筋肉がみられます。焼魚食べる時も背骨あたりの身は黒い(赤筋)でしょう^-^!

これら脊柱・骨盤周囲筋は日常生活を送るために重力と戦って姿勢を維持するために持続的な働きが必要とされます。脊柱周囲筋は小さい筋(遅筋)の集まりで構成されており筋硬化もおきやすいようです。

全身に沢山の筋肉はありますが、筋肉に含まれる遅筋線維と速筋線維の比率というのは個人差があるようです。遺伝的に速筋線維の多い人は短距離向きであり、遅筋線維の多い人は持久力の必要な長距離走などに向いているようです。

速筋はトレーニングにより明らかに増やせないようで、短距離などは従来の遺伝的要因(速筋)が必要なため努力したからといって優秀な短距離走者にはなれないようですね。

遅筋は増やすことができるので、まだ可能性がありそうです^-^

あくまでも骨格筋を中心とした話しであり、短距離や長距離という陸上以外の球技などのスポーツには多くの要因が必要になるので、筋線維の比率だけで競技能力は決まりません。野球などはいろんなタイプの選手が活躍していますよね。学生さんは自分の可能性を信じて部活をがんばってね^-^


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