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貧血

健康工房 9

貧血

女性に多くみられる貧血は鉄欠乏性貧血が最も多いようです。私は貧血を一度も経験したことがありませんが、この鉄欠乏性貧血を調べてみました。

貧血でバタッンと倒れるシーンをドラマなどでよくお見かけします。めまいや立ちくらみで倒れると「貧血で倒れた」と思うのですが、正確には「脳貧血」を起こした状態で脳への血流不足が原因です。だから原因に貧血があるとは限らないのですね。貧血じゃなくても脳貧血は起こすのです。運動会の練習で倒れる人は時々いましたが、あれは高体温と水分不足などによる脳貧血なのですね。

貧血の正しい意味は血液中の赤血球とその中に含まれるヘモグロビンの減少した状態を言います。血液にはいろんな物が含まれていて、皆さんも赤血球・白血球・血小板などをよく聞くと思います。

鉄欠乏性貧血が関わるのは赤血球で、赤血球内のヘモグロビンが酸素と結合し血液の流れに乗って全身の皮膚・筋肉・臓器・脳へ酸素を運んでいます。口・鼻から酸素を吸って肺を通り全身のあちこちの細胞へ酸素を渡します。酸素を渡すと不要な二酸化炭素を受け取り肺に戻って口・鼻から呼息されます。

この酸素運搬に非常に重要なヘモグロビンは蛋白質と鉄が主な構成成分であり、体内の鉄が不足するとヘモグロビンが作れないということになります。鉄不足は材料不足という訳です。

体内の鉄は約60%が血液中のヘモグロビンに含まれており、約20%は肝臓・脾臓・小腸粘膜などに貯蔵されています。鉄の喪失は1日あたり男性で約1mg、女性で約2 mgほどと考えられており、食事で摂取した鉄の約10%は十二指腸で吸収されます。鉄はそんなに摂取できるものでもなく、基本的には体内で再利用し易い様に機能しています。1日の鉄の需要量は約1mgとされています。

鉄欠乏は摂取不足・需要の増大・排泄の増加などが主な要因となります。

10代の女性ではダイエットなどでバランスの悪い食事を行ってしまうことが多いようです。カロリーや脂質・糖質などを間違った知識のもとに摂取量を極端に制限することが多く、これは逆に細胞を構成する脂質の不足などを促進させ肌荒れの原因になることも理解しておくことは重要ですね。鉄欠乏は酸素供給不足を生み、優先的に心臓などに血液を送るので、心臓に比べて生命維持にあまり重要ではない皮膚への酸素供給を減少させます。もちろん鉄欠乏でも肌が荒れますよ!バランスのよい食事を取りましょう。

急速に成長する小・中・高校生では体内での鉄の需要は増加しますし、特に部活動では強豪チームで激しい練習を行っている学生さんほど体を鍛えているけど、意外にスポーツマンで健康そうに見えても鉄が不足していることもあるようです。

女性は月経で毎月30〜60mlの血液を喪失しており、血液1mlあたり0.4mgの鉄が含まれており約12〜24mgの鉄が一度の月経で失われるようです。女性は男性よりも鉄の補給は重要と言えますね。

その他にも体内の鉄は怪我による出血や消化管の出血(胃潰瘍や痔など)、皮膚や毛髪や汗や粘膜などからも失われます。排尿や排便からも微量ですが排出されています。尿中には約0.1mg、便中には約0.5mg、皮膚・毛髪・汗などで失われる総量は約0.5mgあるようです。基本的に1日に1mg程度の鉄が失われていることになります。皆さんが1日に食事で摂取され吸収される鉄の量は約1mgであり、食事で摂取される量と排出される量はバランスが取れていることになります。

食事で鉄が不足していても肝臓や脾臓などに貯蓄されている鉄が使用されて貧血がすぐに起こる事はありません。だから食事の偏りが日により変化しても人間の体は対応できているのですね。自覚症状も貧血が進行するまでほとんど無いので厄介です。鉄の摂取不足が長期間続いてくると貯蔵鉄が減少して、ついで血清鉄の減少が始まります。この状態を前貧血状態と呼びます。さらに鉄欠乏が進むとヘモグロビン合成が障害され貧血が始まります。あっめまいが〜>д<:

赤ちゃんは鉄を沢山もって生まれてきます。生後約6ヶ月程度で体内の鉄を使い切ってしまうので離乳食では上手く鉄を補給していくことも重要です。妊娠中の妊婦が貧血ぎみだと赤ちゃんの鉄保有量も少なくなる傾向で、鉄不足で2歳くらいまでに貧血を起こす状態では言語発達や運動発達の遅れを生じる場合があるようです。しっかり離乳食についてお母さんお父さんが勉強しておく必要はあります。

貧血の一般症状としては次のものがあります。
@ 顔面蒼白、A疲れやすい、Bめまい、C頭痛、D息切れ、E集中力の低下、F動悸、
G食欲不振、H微熱が出る

一般症状に合わせて鉄欠乏性貧血でみられる症状には、口内炎・舌炎が出来やすくなり爪がもろくなることも見られるようです。

鉄欠乏性貧血の診断としては以下のものがあるようです。
1:低血色素性小球性貧血
2:血清鉄減少・末飽和鉄結合能増加・トランスフェリン・飽和率低下
3:血清フェリチリンの低下
4:骨髄像で赤芽球増加・鉄芽球減少
5:臨床症状
・・・・難しい@д@;

1はヘモグロビンを含む赤血球が通常より小さくなっている状態で、2は血液中に含まれる鉄の量が正常値より減少している状態、3は臓器や粘膜に貯蔵されている鉄でフェリチンという形で存在する結合タンパク質の低下、これは貯蔵鉄の指標となるようですね。

要するに血液検査で数値として出るので、検査結果の数値の横に正常値が記載されています。数値に対する評価はお医者さんに説明してもらいましょう。

基本的にはよほど節食をしない限りは通常の食事内で鉄が不足することはありません。しかし女性は男性に比べて食事内容を考えて、普段より鉄をなるべく摂取する様に心がけておくことは大切なことです。肉や魚と野菜では鉄含有量も吸収量も動物性タンパク質(肉・魚)の方が優れています。レバー・ほうれん草・アーモンド・煮干など以外にも鉄を多く含む食材をチェックし、食事に時々使うように気をつけることが重要でしょうね。

私は焼き鳥屋で食べる鳥肝がうまいと思う\^о^/

 

 


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