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赤ちゃんの発育

健康工房 7

赤ちゃんの発育

私の妹から赤ちゃんが出来たという嬉しい知らせがありました。疼元庠舎にもご来店いただいているお客様の何人かも最近赤ちゃんが生まれた方が多いので、赤ちゃんについて復習を兼ねてちょっと調べてみました。

子育てのためのマメ知識程度にご理解くださいね〜\^-^/

さて、赤ちゃんという言葉で検索すると恐ろしく多くの検索数がヒットします。赤ちゃんの服や育て方などのアドバイスについて書いているHPはたくさんあるので、ここでは理学療法士として赤ちゃんの見せる動きについて書いていきましょう。

赤ちゃんのしぐさをお話する前に、痛み学でもよく出てくる反射という言葉を思い出してください。反射は私達が頭でこう体を動かそうと考えた結果として体の動きが出るのではなく、頭で考えないけど自然と出現する動きです。

例で言えば病院などでお医者さんに小さいハンマー(正確には打腱器)で膝などをトントンと叩かれて、ピクッピクッと膝が伸びるような動きを感じたことがある人は多いと思います。頭では膝を伸ばそうと考えていないけど勝手に膝が伸びようとしますよね?伸張反射です。

病院受診などの経験の無い人は高い椅子などに座って、膝から下の足を床に着かない様に垂らした状態で膝のお皿の少し下辺りをグーでトントンと叩いてみましょう?上手く叩ければピクッピクッと膝が伸びるような動きが出ると思いますよ。

赤ちゃんは生まれた時点より多くの反射によるしぐさを行っています。反射は人間が生きていくために必要なものではありますが、普段よりその反射が出すぎると生活に支障を来たすので、多くの反射は出にくいように脳の活動で押さえ込まれています。

赤ちゃんも成長と共に多くの反射は出現しないように押さえ込まれていくので、ある一定時期のみ見られる反射も期間が来ると見られなくなるという経過をたどります。

生まれたばかりの赤ちゃんで見られる反射としてどのようなものがあるかみていきましょう。

赤ちゃんはお母さんのお乳を飲まなくては生きていけません。もちろん生まれて間もない赤ちゃんは視覚の発達が不十分で環境がよく見えていない世界で生きています。ぼやけている感じでしょうね。「ドラえもん、メガネ、メガネ〜@д@;」

赤ちゃんがミルクを飲む時に、目や嗅覚を使って飲み物であると判断して飲むのでしょうか?なぜ哺乳ビンに口を当てると自然と飲むのでしょうか?
チュパチュパチュパと^о^

ミルクを飲むためには探索反射と吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)という反射が役に立っているようです。

探索反射は哺乳ビンの乳首を探すのに役立ちます。例えば赤ちゃんのホッペに哺乳ビンの乳首があたっても何の反応もなければ、乳首は口に入ることは無いのでいつまでも飲むことはできません。目がハッキリ見える分けでもないし匂いで哺乳ビンの乳首の位置を見つけているわけでもありません。あっ哺乳ビンだ!と赤ちゃんが気付いて飲もうと思うわけでもないですから、探索反射が必要なのですね。

赤ちゃんのホッペをコチョコチョと撫でてみてください。すると赤ちゃんはホッペに刺激を与えている指の方向に顔を向けて口を近づけてきます。ホッペへの刺激(刺激)→口を近づける(反応)という反射ですね。

お父さんお母さんにホッペを撫でられても、両親の指が恋しくてそちらを向いているのではありません。「あっ大好きなお母さんの指だ!」\^о^/

そんなことは考えていません。残念ですが親の思い込みです。><;

探索反射で口に哺乳ビンの乳首が入るとチュパチュパとミルクを飲みますよね?これが吸啜反射です。指からはミルクは飲めないのですが、指を口もとに持っていくと赤ちゃんはチュパチュパと指を吸いますよね?

仕事から帰ったお父さんは、直ぐにでもよしよしとホッペを触りたくなるでしょうが、きちんと手を洗ってから撫で撫でしてあげてくださいね@о@

赤ちゃんはいつも手を握り締めていませんか?肘を伸ばしている時などには手を開くことが多いのですが、握り締めていることの方が多いようですね。

手に見られる反射としては手掌把持反射というものがあります。赤ちゃんは手の平に何か刺激が入るとギュッと握り締める動きをします。赤ちゃんの手で握り閉めることの出来るような大きさの物かお父さんお母さんの指などを手のひらに置くと、ギュッと握り締めます。掴んだ物は意識的に離すことが赤ちゃんは出来ませんので、ギュッと握り閉めたままが続きます。反射なのでお父さんお母さんが大好きだから指を離さないということではありません。

「お父さんが仕事でいなかったから寂しかったでちゅね〜」「ずっと離さないからお父さんがいないから寂しかったでちゅか〜?」「寂しくなくなるまでお父さんの指を握り締めてていいでちゅよ〜」・・・・その気持ちも分かりますが@д@;

親の思い込みです残念!反射ですよ。

赤ちゃんは自分から意識的に掴んだ物を離すことは出来ません。だから一度掴むと長く握り締めているのです。手や足をバタバタと乱雑に動かした時などにポロッと落とすような形で離すことはあります。赤ちゃんはギュッと握り締めている物を離させようとするには無理に取り上げないと取れません。肘を伸ばしてあげてから上肢を体から離すと反射が弱まりますから、掴んでいる物を取りやすいと思います。

赤ちゃんは生まれてから1〜2ヵ月くらいまでは、基本的に世話をしてくれている親と他人の区別はつかない時期です。生後1ヵ月ほどたつと、赤ちゃんは動くものを目で追うようになります。2ヶ月ほどで両目で動く物体を目で追ったり、しばらくじっと見つめる(注視)ようになります。より変化のあるものに注意が向かいやすいようなので、「いないいないバアー」などが赤ちゃんの興味を集めるのに効果を発揮してきます。しかし、まだこの時期ではそんなに長い時間の注目は集められないと思いますが。

出世後3〜5ヵ月に注目していきましょう。出生3ヵ月は首が据わる時期としてよく知られています。これは、赤ちゃんの首〜肩にかけての筋活動の機能性が向上してくるためです。

4ヵ月に入ると両脇より支えると赤ちゃんは座る姿勢が保てるようになってきます。人間はバランスを崩して倒れそうになると、体を倒れないように修正する立ち直り反応というものがあります。

8時だよ全員集合でよくやっていましたよね?水を貯めている池などに志村さんが誰かに押されて後ろ向きにジャポ〜ンと落ちる姿を。バカ殿様などでもやっていると思いますが。池に落ちる時に「おっおっおっとと」みたいな感じで腕を回し、体は池に向かって後方に倒れていくのですが、落ちないように腹筋を使って上半身を起こして(横から見ると体はくの字)必死に元の位置に体を戻そうとするシーンです。

これが立ち直り反応っていうものです。

4ヵ月の赤ちゃんでは立ち直り反応が見られるようになります。赤ちゃんを両脇から支えて立たせた位置から横に傾けてください。すると体を立っていた姿勢に戻そうと体や首を側屈させます。(体の側屈は5ヶ月目くらいからですね)

これは、将来立ったり・歩くための大切な体の機能が高まってきており、順調な発達経過の証拠ですね。

もう一つ約4ヵ月でみられるようになる特徴的な反応としてランドー反応があります。赤ちゃんを抱えて床面に対して水平な姿勢(赤ちゃんは下向き)にします。すると首・体が反られて上肢では肘を曲げて胸を張り、両足は伸ばされます。これは赤ちゃんがうつ伏せの姿勢から頭や胸を起こす力がついてきていることを意味します。

生後すぐから1〜2ヵ月は反射による動きがたくさん見られる時期ですが、3〜5ヵ月の時期はこれら反射が抑制されてきて、より随意的な動作(ずいいてき:本人の動かす意識による動きという意味)が増えてくると時期と言えます。

腹臥位(ふくがい:はらばいのこと)では、3ヵ月の赤ちゃんは両肘をついて頭を上げるようになり、4ヵ月で胸を床から浮かすようになります。5ヵ月になると両手を突っ張って手で体重を支えるようになってきます。手で突っ張れるようになると片方の手で体重を支えて、もう片方の手で興味のある物などを掴もうと手を伸ばします。しかし、姿勢はまだ片手では維持できないのでコロンと仰向けにひっくり返ることが多いと思いますよ。

3ヵ月を過ぎた赤ちゃんは周りの物に興味を示しています。おもちゃを与えると手掌把持反射を利用しておもちゃを掴みます。5ヶ月になると反射は軽減しており、両手で掴んだり持ち直したりします。しかし、掴んだ物を離すという動作は時間がかかり努力が必要で、物を離す動作はまだぎこちないです。

4〜5ヵ月になると視野も広がり、近くのものに長い時間注視するようになります。視界に入るものには手を伸ばそうとする行為が頻繁に見られるようになるので、赤ちゃんの顔に近い位置にお父さんお母さんの顔を持っていくと、顔を触ろうと手を伸ばすでしょう。

また、手に取った物は何でも口に持っていこうとする時期でもあります。気をつけましょう。泣き方も多少変化が出てくる時期で、泣き方で何が問題で泣いているかが分かりやすくなるかもしれませんね。オムツかお腹空いたのか?

生後6ヵ月の赤ちゃんに注目していきます。5ヵ月で出現してきていた立ち直り反応がよりしっかりとしたものになってきます。赤ちゃんを空中に保持して左右・前後に倒すと手や足を曲げたり伸ばしたりして、よりバランスを取るために四肢を利用するようになってきます。

私達が日常歩いていて前方に転んだ時は両手を突き出して体を支えますよね?これは保護伸展反応と呼ばれる反応で、この反応があるからバランスを崩して転んでも、手を使い顔など打たなくて済むのです。大怪我の予防になる大切な反応です。

6ヵ月の赤ちゃんではこの保護伸展反応が出現してきます。赤ちゃんを両脇から支えて空中に保持してください。急激に頭を下向きに傾けると?赤ちゃんは素早く両上肢をピーンと伸ばします。

かなり身体能力も高まってきており、背臥位では下肢を動かしたりブリッジしたり寝返りしたりと、まあ〜忙しい様子です^-^;着替えやオムツ交換の時など、なかなかじっとしていないのでお父さんお母さんはイライラ〜とさせられる時期です。`へ´

ちび暴れん坊将軍という感じですかね\^∀^/

6ヵ月になるとほぼ寝返りは完璧に出来ている時期です。寝返り方も個性があり微妙に違う動きをする様々なパターンがあるようですが、よく見る寝返りとして2つの動きを紹介します。

赤ちゃんが仰向けに寝ています。股関節と膝関節を曲げて足で床を蹴りながら背中を反り横向きに寝返る方法が一つ、もう一つは仰向けから片方の足を持ち上げて寝返る側に足を下ろし横向きへ寝返る方法です。

皆さんの赤ちゃんはどんな寝返り方をしているか観察してみてください。

赤ちゃん用の椅子にも座れる時期(6ヵ月)ですね。座位ではいろんな物に手を伸ばそうとしますが、まだ座位維持が完全ではないので前方に倒れていくことが多いですね。座位はお尻で体重を支えているので両手の使用が非常に多く、腹臥位では右手で何か掴もうと手を伸ばしている時は、左肘を床について体の左側に重心を移すことが可能となってきています。座位では両手の使用が多く、腹臥位では片手の使用が多く見られると思います。

6ヵ月では顔面筋の動きが出てくるので、顔を見ていると表情がみられるようになってくる時期です。赤ちゃんの好きなこと嫌いなことが分かりやすくなってくると思います。赤ちゃんの顔の近くに自分の顔を近づけて・・・嫌な顔されたり、泣かれたら〜ショックですね><;

生後7〜9ヵ月に注目していきましょう。

7ヵ月になると一人で座れるようになってきます。体幹の筋肉の活動も発達してきており安定性も向上してきます。赤ちゃんは座っていろんな物を手にして遊びますが、8ヵ月になると座っている姿勢では片足は伸ばして、反対の足は曲げた姿勢を取っていることが多いようですね。

両足を広げていると支持基底面が広く安定しているのですが、何かを取ろうとしても手が遠くまで届きません。片足を曲げることで遠くまで手を伸ばすときに体の動きやすさを確保しているのです。だから片足を曲げて座っていることが多いようです。

8ヵ月では四つ這いで移動が可能(短い距離)になってきます。両手・両膝を使った「高ばい」です。

しかし、まだ手足の使い方に協調性が無いので、コロンと転ぶことも多々ありますが、それを繰り返し上手になっていきます。立たせて両手を持ってあげるとぎこちない足の動きですが、歩きはじめます。

7ヵ月になると捕まり立ちも見られるようになり、お母さんが目を離している間に乳児用のベッドで捕まり立ちを行い、一人で立っていることもあるかもしれません。ハイハイに合わせて部屋の中にあるいろんな物に捕まり立ち上がろうとします。9ヵ月になると不安定ですが赤ちゃんは家具などに捕まって立ち、伝い歩きをするようになってきます。

8〜9ヵ月では人見知りが激しくなる時期で、お母さんが自分の視界から居なくなると一生懸命後を追います。知らない人が「いないいないバー」をしたり、知らない人に抱っこされると嫌な顔をしたり、おお泣きします。この時期は遠くに住むお爺ちゃんお婆ちゃんは気をつけろ!今まで時々会っていても、赤ちゃんにしてみれば他人なのです。

泣かれても落ち込まないでね!

生後10〜12ヵ月では7〜9ヵ月に獲得してきた四つ這いや捕まり立ちなどが上手くなり、動作もスムーズとなり安定したものになってきます。手の使う頻度も増してきて、物を掴む時に三指握りなどを行えるようになります。親指・人差し指・中指の3本で物を掴むようになるのです。今までよりも小さな物が掴める様になるので、床の掃除には注意が必要な時期です。この時期の赤ちゃんは床に落ちている物を掴み口に持っていくので、変なものを飲み込んでしまうことが多いのです。家具の下やカーペットの下などにもしっかり注意を向けて掃除をしておきましょう。

生後直ぐから1歳までを見ていくとこんな感じのようです。発達には個人差があるので、記載している能力が獲得される時期は1ヵ月くらいの前後幅があるので、おおよその目安と考えていただければと思います。


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