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血液の働きと血液型

健康工房 10

血液の働きと血液型

私たちの体の中には血液が流れています。血液は何をしているのだろう?その働きを勉強してみたいと思います。

体の中には血管が目まぐるしく全身に分布しています。この血管の中を流れるものが血液です。料理をしている時に包丁で指を切ったり、転んで膝をすりむいたり、リンゴを丸かじりして口の中が血だらけになったりと?>д<;生活の中では時々経験することですね。

なぜ血液は赤いのかな?なぜ血液は水に比べて少しドロドロしているのかな?血液は体の中で何をしているのかな?・・・意外に血液のことを知らないのは私だけでしょうか?

血液のお仕事は基本的に輸送・調節・防衛の3つと言えますね。この3つのお仕事は体にとって大切なことのようです。

輸送は、呼吸により鼻・口→気道→肺に取り入れられた酸素を血液の中に取り込み全身の皮膚・骨・神経・筋肉・靭帯・脳・心臓・胃・その他臓器へ酸素を運搬します。そして不要になった二酸化炭素を肺まで運搬し肺→気道→鼻・口から吐き出します。体の中では酸素と二酸化炭素の運搬を血液がうまく行っているから、体は元気に動くことも出来ますし健康でいられます。

一部分への血液の流れが止まればその組織は死んでしまうので、糖尿病や脳梗塞などでは血管が詰まったあたりの組織が死に、見た目に腐って(糖尿病による足の壊死)しまいます。その他にも足湯などをすると全身がポカポカしてきますよね?これは湯に浸かっている足で暖められた血液が、足から全身に回り熱を伝えるためポカポカしてくるのです。暖かい血液を運搬し熱を伝える仕事(逆に冷やすこともあります)もしています。運動による筋肉痛や怪我をした部位に現れる代謝産物を運んだりもします。女性では生理などによる体調不良の際は必ず話に出てくるホルモンという単語ありますよね?他にも体調が悪いとよく話題に出てくる「ホルモンのバランスが悪いんじゃない?」このホルモンも血液によって運ばれるからホルモンとしての仕事が出来ています。

調節では体液の酸塩基平衡を調節しています。血液に含まれる血漿(けっしょう)では、体の熱を吸収して皮膚を流れる血流速度により放熱を行い体温の調整も行います。血液のもつ浸透圧により細胞や血管内血液などの水分量を調整しています。

防御では、体外から進入する病原菌(抗原)を血液から作られる抗体で攻撃し体を守ります。出血の際は自然と血液が固まってきますが、これも血液の凝血(ぎょうけつ)は過剰な出血を防ぐ防御機構です。血液の働きと言えば、この運搬・調節・防御の3つをまずは覚えておきましょう!

人間は体重の約92%は組織と体液で体重の約8%が血液です。体内の総血液量は男性で約5リットル・女性で約4リットルあるようですね。1.5リットルのペットボトル3本分ほどです。けっこう血液はたくさんあるな?という感じがしますね。水に比べると血液は少し粘性がありますし、血液の温度は体温よりも若干高い約38℃あるようです。

血液は・・・・血漿55%と血球45%の2つに大きく分けられます。
血漿の中身は91.5%が水ですからほとんど水に近い状態とも言えますね。タンパク質の中にはアルブミン・グロブリン・フィブリノーゲンなどが含まれています。これらは肝臓で生成され血液浸透圧の維持や栄養源としての役割、ホルモン・脂質などの運搬などに働いています。病原菌(抗原)を殺すための抗体を含んでいます。

血球には赤血球・白血球・血小板が含まれます。この血球に含まれる3つはよく聞く名前ですので、ぜひ皆さんも覚えてください。

血球に含まれるのは・・・赤血球・白血球・血小板!

赤血球は体内で最も多く赤色で中心が凹んだ円形の形をしています。赤血球が赤いので血液は赤く見えるのです。血液に含まれる総血球成分は男性で45%、女性で40%が赤血球であり、大部分を赤血球で占めていることが分かります。

赤血球の働きは酸素運搬です。赤血球に含まれるヘモグロビンが血液によって運ばれる酸素の大部分を運搬しています。血液中の赤血球が少ないと酸素運搬が不十分になり、逆に多過ぎると血液の粘性が増加し血流障害の原因にもなります。B12や葉酸の不足は赤血球生成に影響を及ぼし、血液内に巨赤芽球(無駄にデカイ赤血球!)が増え巨赤芽球性貧血が多く出現するようになるみたいですね。巨赤芽球は赤血球になる前の未発達の赤血球で形状も赤血球より大きい状態のままです。B12や葉酸の不足による原因で起きる貧血を総称して巨赤芽球性貧血と呼び、その代表的な貧血を悪性貧血と呼びます。

悪性貧血と言われれば名前からして恐ろしい貧血のようですが、現在はB12投与により改善できます。有効な治療法がなかった時代は発症後2〜3年で死亡する貧血であり悪性貧血と呼ばれたようですね。

ヘモグロビンの構成成分である鉄が不足すると鉄欠乏性貧血を起こすしますが、B12や葉酸が不足しても貧血が起きる。意外に赤血球は貧血に深く関わっているようですね。

赤血球の寿命は約120日のようです。古くなった赤血球は脾臓・肝臓・赤色骨髄にいるマクロファージによって貧食されます。この時に一部は再利用されますが、一部はビリルビンとなり肝臓へ送られて、肝臓から小腸や腎臓に送られてからビリルビンが変換されながら排泄されます。尿が黄色い色をしているのも、便が茶色い色をしているのもビリルビンが変換されたものが関わっており、尿・便の色がどのような色になるかは結果的に赤血球が関わっているということです。意外ですよね?

赤血球は酸素運搬を頑張ります!ダーッシュ!!ε≡≡≡へ(*-_ -)ノ

白血球は防御機構の役割を担います。私たちの体は皮膚や粘膜で保護され外界からの病原体(抗原)から守られています。風邪をひいた時は体内に病原体の進入をされた状態です。病原体が体内に侵入すると白血球が貪食によって攻撃し、リンパ球は抗体を産生し抗原を攻撃します。

白血球にはたくさんの○○球という分類がありますが、詳しくは免疫などで説明したいと思います。皆さんに簡単に何気に記憶しておいていただきたいのは、好中球は最初に細菌(抗原)の侵入に反応して貪食を始め、リゾチームという酵素を分泌し細菌の壁を壊す働きをします。単球は好中球より現場に現れるのに時間を要しますが、好中球より大量の病原体を貪食し、壊された細胞の死骸も処理する仕事も行います。好酸球や好塩基球は炎症を抑制する働きをする働きがあります。リンパ球は免疫に関わる役割を果たします。白血球はこの様に生体防御機構の主役であるということを覚えておきましょう。

白血球は生体防御を頑張ります!
ホイ ~[ノl _ l]ノ....((((((((((((●~*( >_<)イテッ
血小板は止血の時に働きます。切り傷などで血管が断裂されると血小板血栓が形成され出血を防ぎます。血小板は血液を固める物質を含んでいます。
血小板は止血を頑張ります!┣ヘ(`ー´;) なべぶたぶろっく
血液の中にはいろんなものが含まれていますね。赤血球は酸素運搬、血漿は水分量の調節、白血球は生体防御。みんな責任ある役割があるのですね。

私達は輸血や献血の時に自分の血液型の確認をする機会があったり、友達との会話の中で性格の話題になった時にも血液型の話を耳にすることはあります。日本人は血液型を気にする人が多いようです。血液型ってなんだろう?どうやって血液型が決まるのかな?

一般的に○型や○○型などと言われる検査結果で目にする血液型は代表的なものではABO式血液型とRh式血液型の分類がある。

ABO式血液型とRh式血液型?
ABO式血液型は赤血球を使い判定分類される血液型です。赤血球は赤い色で表面には赤血球膜があります。この膜にはA抗原(こうげん)とB抗原というものがあります。図を見るとA型にはA抗原、B型にはB抗体、AB型はA抗体とB抗体の両方、O型はなにもありません。何の抗原を持っているかで血液型が分けられていますね、「A型=A抗原」「B型=B抗原」「AB型=A抗原+B抗原」「O型=抗原がない」

赤血球の膜にあるこれらの抗原とは別に、血漿内にはそれぞれの血液型により抗体が存在しています。図ではA型の血液に含まれる血漿には抗B抗体がありますね?抗B抗体は同じA型は攻撃しないけどB型の赤血球を攻撃する役割を担っています。だからA型の人がB型を輸血されると、輸血される人の血漿に含まれる抗B抗体が輸血した血液内の赤血球のB抗原に反応し、輸血されたB型の赤血球を壊してしまいます。もちろん逆もあり輸血したB型に含まれる抗A抗体により、輸血される側の赤血球も攻撃されるのです。両方が攻撃し合うのですね。基本的には違う血液は輸血できない。

AB型の人は抗A抗体も抗B抗体も持たないので、A型・B型・O型どれでも輸血されて良いということになりますね。O型はA抗原もB抗原も持たないのでどの血液型にも輸血することが可能で、血漿には抗A抗体と抗B抗体の両方を持っているのです。逆にO型はO型以外の血液型からの輸血を受ける事は出来ないということですね。O型は損しているような気もしますね?基本的には現在は同じ血液型の輸血が原則とされています。

Rh式血液型は赤血球膜にRh抗原を持っている場合はRh(+)といい、Rh抗原を持たない場合はRh「−」といいます。日本人の血液型の発現率は次のとおりで、ABO血液型はA:O:B:AB=4:3:2:1の割合で発現し、それぞれRh(−)は0.5%の頻度で発現します。だから〜昔のドラマなどで「AB型Rh(−)は珍しい血液型で、病院に輸血用の血液型が無い」という緊迫したシーンを良く見た記憶があるのでしょうね?

もちろん他にも多数の血液型分類があります。一般的によくTVや友人との会話で出てくる血液型での性格分類は、実は世界的には認められていないものです。基本的には占いと一緒で冗談レベルの信憑性ですね。

はい!皆さんもう一度声を出して〜血液の働きは?
・・・・輸送・調節・防衛!正解です。

 

 


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